大会も終了し本日は建物見学をしがてら岐路につきます。
まずは昨日バス車窓から気になっていた建物旧山形県庁舎“文翔館”へ。
大正5年建築のルネサンス様式のレンガ造りの建物で、昭和61年から10年の歳月をかけ当時を忠実に修理されたものです。
段手摺にはハートのディテール。
ハートのディテールは以前に明治神宮でも発見し、歴史的にも意味があるのか?今後調査してみます。
←明治神宮
次は宮城県白石市の“しらさぎ橋” 設計は安部仁史氏。
ステンレスのプレートを様々な角度で貼り付けてありキラキラと輝いていました。
いかにもラチス構造のようなこれは実は構造的には一切貢献しておらず、デコレーションのようです。
同じく白石市の文化体育活動センター“ホワイトCUBE” 設計は堀池秀人氏。
音楽ホールとアリーナから構成されている建物でアリーナ横の宇宙卵なる喫茶室が浮かびます。
宇宙卵の近くへの入場は規制されており残念。
この白石市には有名建築家の公共建築物が多くあります。
白石市同様、学生の頃に「住んでいた熊本県もアートポリス計画と称し、著名な建築家の作品を次々と莫大な費用を投入し建築していきました。
しかしどれも使い勝手やコンセプトの食い違いから住民の間からは様々な問題が上がっておりました。
私が住んでいたアパートの近所にあった県営団地ではプライバシーの関係から多くの住民が“よしず”を窓外に立て掛けて生活しており、設計者の主張するコミュニケーションと住民が求めるプライバシーに相違があり、モダンな建物に“よしず”が乱立し景観が良くないなど、たびたびニュースに流れていた事を思い出しました。
先ほどの橋といい、この建物といい、設計とは何か、誰のためのものなのか・・・深く考えさせられました。