岐阜県建築士会が以前に入っていた、旧岐阜総合庁舎。
県議会で保存は決まっていますが、利用されないまま放置されています。
何かと馴染がある建物、何とか活用の方法はないかと検討していたら
金沢市に似たような事例を発見。
金沢しいのき迎賓館。
旧岐阜総合庁舎とは建築時期も同じ。設計者も同じ。外観もそっくり
どのように活用されているのか 訪問しました。
岐阜と同じように旧県庁として利用されており、正面だけ残し解体。
裏はガラス貼になっており金沢城が見える公園が整備されています。
建物は免震化されています。
カーテンウォールからの街並み。
芝生の広大な公園の向こうには金沢城の石垣が見えます。
玄関の雰囲気は岐阜とそっくりです。
メイン階段も大理石貼でこれも岐阜と似ています。
良い雰囲気でまとめてあります。
天井装飾、照明は当時のままだそうです。
洒落ていますね。
テナントで入っている フレンチのお店 PAUL BOCUSE
名古屋にもある高級店です。
どこのお店も特徴的な照明が。
旧知事室は客室となっていました。
洗練されたインテリアです。
旧知事室の建具は当時のまま残されていました。
正面階段の大理石の様子。
素晴らしいですね。
こちらは増築部分のカーテンウォール。
新旧のギャップもまた良いです。
構造もよく考えられています。
素晴らしいです。
莫大な事業費を掛けて改修されています。
コンセプトは市民からの意見を多く取り入れこのような形になったとの事です。
庁舎を解体し壮大な芝生の公園を造る。
駐車場は芝生の下へ4億円掛けて地下駐車場を整備している。
金沢城との良好なロケーション、又観光都市金沢としてどうあるべきかを市民がよく理解していると感じました。
岐阜でのハードルの高さを身をもって知った一日でありました。