木材に塗布する塗料も近年選択肢が増えましたね。
リボスを長く使っていますが 屋外のクリア塗料の持ちは いまいち
より高い耐久性のある塗料を今回探したいと思い 比較実験を行います。
① リボスカルデットクリアー(ドイツ)
屋内外に使用できるクリアー塗料 天然成分100%で作業性も良く 私のお気に入り!
② ESHAクラフトオイル(日本)
純国産で絵の具メーカーが開発したオイル 若干の添加物を含むが自然塗料といえる。
③ SIKKENSセトールHLS(オランダ)
屋外用クリア塗料 防腐、防カビ材、紫外線吸収剤を含有しており、シリーズ中に
低溶剤型が用意されている事から判断すると 自然オイルからはほど遠いと思われる。
④ SIKKENSセトールデッキ(オランダ)
セトールHSLより紫外線抵抗性、耐磨耗性に優れた塗料
残念な事にクリアではなく若干着色される。
⑤ OSMOウッドステインクリアープラス(ドイツ)
OSMOの新しい塗料 UVブロッカー配合、防カビ、防藻、防腐性能有り
ほぼ天然原料
⑥ IKEA BEEワックス(フィンランド)
蜜蝋ワックス 比較の為今回参戦 屋外用ではないので条件は悪い
実験方法は 杉(白太)フローリングに各オイルをたっぷり塗布し 24時間後に再度塗布。
その後 屋外にて長期間の暴露試験を行い 耐久性の違いを検証する。
杉(白太)を選んだのは 材自体は耐久性に乏しく、塗料の良し悪しが てき面に現れるのでは
と 予想したからである。
早速、塗装開始。
まずは 慣れ親しんだ リボスカルデットクリアー
オイル質はサラサラで作業性はとても良くかなり浸透するのが分る。
ESHAクラフトオイル
塗料の粘度はリボスに比べると高く、伸びは悪い その為か塗料が材にべっとりと乗ってしまいますが
みるみる吸い込まれていく 不思議な浸透力。 作業性は伸びが悪いのであまり良くない。
SIKKENSセトールHLS
塗料の粘度はESHA同等だが伸びはとても良く 作業性は良い。
しかし 鼻にツンと来る溶剤系の匂いが気になる。
SIKKENSセトールデッキ
作業性は伸びが少ないためセトールHLSよりかなり劣る
ナチュラル色の1種類しか無く 意外と着色される 残念。
だんだんと 楽しくなってきました。
OSMOウッドステインクリアープラス
色、質感は リボスクノスに似ている。
匂いはさほど無く 粘度は高い 伸びが悪くハケ持ちも悪い すぐにハケが引っかかるような感じを受ける。
作業性はかなり悪い。
IKEA BEEワックス
乳液状の蜜蝋ワックス ほぼ無臭 (写真の作業台に過去に塗っています。)
ドロドロで塗りにくい 大面積の塗布は不可
塗り上がりはドロドロで厚塗りといった感じだが 意外にも時間と共に浸透してサラサラに。
塗装後 30分程で リボス、エシャは完全に浸透し 表面はサラサラ。
シッケンズは若干表面にテカリがあるがこれは艶成分だと思われる。
オスモ、BEEワックスはベトベト。
Miniの屋根で乾燥させ 明日再塗装。
屋内塗料に私が求めるものは
①成分 ②耐久性 ③ 作業性 であるが
屋外塗料は直接肌に触れる事も少ないだろうし 風雨にさらされる為人体に及ぼす害は少ないであろう
内部と違い木の痛みは早い為、メンテナンスの頻度等から考えると
①耐久性 ②作業性 ③成分 である。
お楽しみに