「料亭四鳥」客室にディスプレイ型ワインセラーを昨年設置して初めての夏。
セラーの能力が問われる季節となってきました。
セラー内部の温度、湿度、共に問題ない範囲で順調ですが、問題発生!
ディスプレイガラス面の外面が結露し、せっかくのワインが見えないとの指摘。
森伊蔵セラー(右小窓)は庫内温度20度 結露なし。
ワインセラー(左大窓)は庫内温度12度 ガラス表面結露発生。
ワインセラー内温度12度 外気温度30度を超え、湿度は100%に近い。
ペアガラスを採用していますが、特に今年は8月になっても梅雨明けしない状態で
蒸し暑く、最悪の条件が重なっています。
竣工時から梅雨時のガラス面結露の発生は仕方ない、と施主も納得済みでしたが
予想よりひどい状態で、何よりせっかくのワインが見えないのでは食事に来て頂いたお客様に申し訳ないので改善を行います。
今回は真空ぺアガラスにて対策します。
真空ペアガラスはガラス間にスペーサーを挟み込んで0.2mmの真空層を持っており、厚みは薄いですが断熱効果はとても大きいガラスです。
完全受注製品で値段と納期も大きいです(汗)。
既存のペアガラスとの間にさらに空気層を儲け真空ペアガラスを設置することで効果をさらに大きくさせます。
効果は大きく表面結露は見当たりません。
表面を触った感覚ではワインセラーガラスより森伊蔵セラーガラスのほうが冷たく感じる結果となり、ひとまず安心です。
ガラスの納期の関係で最も条件の悪い時期は過ぎてしましましたが、来年の梅雨時期にはガラス表面温度等再検証したいと思います。